全ては神の御心のままに

 fiat voluntas tua, sicut in caelo, et in terra.
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薬剤師国家試験徒然
 国試の勉強法について思ったことをつらつらと書き残しておこうと思いまして。

(1)国試対策勉強開始時期について

 現役の場合、開始時期を決める分岐点は、4年次のCBTの結果かと。
 CBTで8割近辺以上の人と、7割後半に手が届かなかった人では、全く勉強法が変わってくるのではないかと思います。(データがうちの学校基準だから、底辺校の話です。高偏差値大学はまた違うと思います)
 つまり、前者は半年勉強コースで何とかなり、一方後者は一年間じっくり勉強コースを選択せざるをならない、かな。

 私自身は(二日酔いの中受けた悪夢の)CBTの結果が八割前半程度、CBTで養った学力を失いきっていない5年の夏頃の模試では、345問中200点超えをする比較的余裕がある身だったので、6年次に実務実習とか卒論とか卒論発表とかの後遺症で、8月から4ヶ月弱(つまり皆が一番勉強する時期に)毎日勉強時間ZERO記録を更新していましたが、すべての荷が片付いた1月からの集中でなんとかなりました。
 最後の2回の模試(12月と1月後半)の結果は、実は190点切ってたという、ギリギリ学力だったけど。
 だから、あんまり私の勉強スタイルはお勧めできないけれど、CBTで8割あったら、諦めなければ12月からでも遅くはないと考えます。

 一方、CBTが7割近辺となると……12月開始は間に合わないんじゃないかなぁ……

 ちなみにこれは友人の話ですが、CBT、第1回卒業試験ともに芳しくなかったAさんは、6年になった瞬間覚醒し、学校の受業だけでも疲れているだろうに、予備校の日曜講座に半年間通い、2回目の卒業試験前の一ヶ月間、猛烈に勉強して、変態的な成績上昇を見せていたので、6年の春頃から国試に狙いを定めて生きていれば一年間でやってできない試験ではない、と思います。
 彼女は大変そうでしたけどね……特に成績の伸びの悪い前半は。

(2)必須問題は大事
 6年になったばかり、頭を卒論や実務実習から国試対策へとシフトさせる4月5月6月は、必須問題レベルをきっちり抑えればいいと思います。
 というのも、いきなり国試過去問を解こうとすると、心が潰れます。
(間違ってばっかり……こんなに難しいなんて、もうダメだ!)となるから。というか、なった。
 CBTレベル、つまり全国の教授が「大事だよ!」と強調して言ってくれている部分をきちんと押さえなおしてから、国試問題には向き合ったほうが精神的にいいと思いますし、効率的だと思います。
 やっぱり基本って大事だよね。

 それに、必須問題は「八割取らないと!」「必須でダメだったら今年の国試は終わる!」などと心のなかで思いつつめる学生も多いと思います。
 試験一時間目から焦らず緊張せず試験モードに入っていくためには、必須問題を大事にしたほうがいいと思います。
 私は前日と前々日は、薬ゼミからもらった必須問題対策プリントを解き直していました。これは結果的にも、悪い選択ではなかったと思います。

 最後に使った問題集についてですが、私は貧乏なので、4年次に購入した『ポケモン』ことファーマプロダクトの『コアカリ ポケット問題集』を選びました。が、この教材は難問がちらほらとあり、また問題数が多いので、時間がない6年生には向いていないなと感じました。そもそもCBT対策本だしね。
 おすすめは問題を絞っている薬学教育センター編『薬剤師国家試験対策 必須問題集機Ν供をざっと解いて、間違ったところを数回反復、です。
 その後、薬学ゼミナールの『薬ゼミの要点集』についている問題をとけば、問題数を解く量を減らせるかと思います。

 どうして私はこんなに問題数の量を気にしているかというと、最終的には必須問題を解きまくるより、国試レベル問題を解きまくったほうがいいから。
 必須レベルは(ま、こんなもんだろ)というレベル(目安としては7〜8割)を獲得したら国試過去問に速やかに移り、そちらを解きまくってください。

(3)物理化学生物はおだいじに
 この基礎3科目は、早めに取り掛かっても早過ぎることはない、その上、やってやり過ぎることはないです。
 そして、最後までやっても悪くないのです。
 合格したとある先輩は、「結局、最後の最後は物理化学生物ばかりやってた」と言っていました。

(4)衛生は穴でありながら癒やしとなる
 なぜなら、第一に全科目中足切りに引っかかる率がもっとも高いから。
 足切りランキング2位の基礎3科目は一応不得意を得意で補い合えるけど、衛生はそうも行かないし、半分位暗記科目が組み込まれているから、知識を貯蓄しにくい。とても微妙な位置にいる科目だなと思う。
 個人的には結構好きな教科なんだけど、細かいコト聞かれる度「そんなの知らない!」と問題文に対して思うことが多々ありました。

 そしてもう一つの理由はというと、国試1日目の2時間目、理論問題(1)の科目は、物理化学生物に衛生という点から。
 基礎3科目中2つは、受験生を潰そうとかかってくると考えて間違いありません。
 特に99回は殺意に満ちていた。いきなり1ページ目にイットリウムの放射能の推移のグラフとか見せられて、死ぬかと思った。冷静になり、考えればわかる問題だと判明したけれど、あの設問は視覚的に焦らせるには十分だったと思う。つまり、教授たちが意地悪し放題。
 こんなかんじで、基礎科目は得意不得意かかわらず鬼門だと思います。
 物理化学が苦手な人間の場合、生物を潰されるともうどうにもならない。(私はこのタイプで、多数派だと思います)
 しかも、生物は鬼畜な程に勉強範囲が広い。
 というわけで、長い試験時間中の出鼻をくじかれると困るという関連から色々と模索した結果、私は『国試当日は、衛生から手を付ける』という攻略法を編み出しました 笑
 ぺらっと見て生物が簡単そうだったら生物から解き始めたこともあるけれど、生物は如何せん覚えていないと太刀打ち出来ないから、ある意味地雷だし……

 というわけで、理論問題(1)は、衛生から解き始めるのをおすすめします。 
 物理と化学は計算やRやSの判別、反応機構を考える時間がかかり、解くのが遅い人は後回しにしないと危ないと言った意味でも、衛生スタートはお勧めです。

(5)まずは薬理から
 薬理を制するものは国試を制するとかなんとか聞きますが、確かにそうだと思うので、異論はありません。
 で、やっぱり大事なものほど何度も繰り返したほうがいいわけで、「さあ、国試対策を始めよう!」と思い立った時、まず手を付けるべきは薬理であることを主張します。
 その理由は4つ。

第一に、薬理がわからないと、病態で引っかかるから。
 薬理と病態、共倒れという状況は怖いですよね。やっぱり、薬理を抑えた上で病態を勉強すると、いいと思います。
 というか、生物範囲をさらっと押さえた後、病態と薬理を並列して勉強するのが手っ取り早いと思います。

第二に、薬理は、新薬の問題が出やすいから!
 というわけで、既出問題はおさえていて当然!の状態にしておくと、精神的に安心です。
 新薬問題はヤマをはる部分もありますが、そこは予備校に任せて、基本の既出薬物を勉強しておくことをおすすめします。
 特に基本的な薬……高血圧治療薬、不整脈治療薬、排尿困難治療薬、パーキンソン病治療薬、緑内障治療薬等……耳タコな範囲は、あやふやな知識では太刀打ち出来ない。きっちり頭のなかで分類して、一個一個覚えるつもりでおかないと、あとで泣きそうになります。
(例えば、アロチノロール。(〜オロールだからベータ遮断だよね!)と大雑把な分類方法で油断していたら、痛い目見た薬でした。……αβ遮断薬で•効力比がα:β=1:8なんですって……カルベジロールの仲間でした)

第三に、はじめからやっておいて損はない科目だから。
 基礎3課目は暗記も多く、最後までやり続けざるをえない科目であること、衛生、法律は暗記科目であるから後回しにせざるを得ないという背景から、最初からやっても記憶から抜けづらい薬理は、やる価値があります。
 意外と根幹は忘れないから、安心して勉強していいよ!

 第四に、薬理のある程度の知識を持って基礎三科目や衛生、実務を勉強すれば、どうしてコレを1年のときからうるさく言われてきたのか、とか、どうしてこんな分類ができたのか、とか、なんでこんな細かいことまでおぼえなきゃいけなかったのか、等など、瑣末な事を色々と気付くことが多いのです。
 そしてそれは意外と大切なことで、記憶の定着に役立つ。
 これは単純にPPIの機構を知った上で生物で壁細胞を知れば、主細胞G細胞と簡単に判別できるよね、死ねばいいよと思うCDなんちゃら番という番号だけど、抗体医薬品での活躍具合を見ると(たしかに覚えざるを得ないよね)と諦めの理由を知る、という程度の意味合いです。

(6)5年次実務実習の重さ
 あと、意外にポイントだったのは、5年次の実務実習かな。
 例えば、「え!こんなの知らんわ!」となる新薬の出題。
 予備校のヤマが一番大事だとは思いますが、実務実習での勉強会で出た薬の出題頻度&ヤマカケで取り上げられる率は高かったです。
 病院、薬局問わず勉強会や、課題として与えられた薬品あたりは要チェックかと思います。
 99回の場合、病院採用薬として取り上げられ、友人のレポート課題になった『フェブキソスタット』や『トラマドール/アセトアミノフェン』は、国試の選択肢中に出題していましたし、直前講習で時間をかけて解説された『ミルタザピン』は、薬局実習中の勉強会で(こ、こんな複雑な薬、ムリっす!)と焦り、薬局実習終了のお祝いで薬剤師さんにクイズとして出された思い出が強かった。
 そして、こうやって実地で勉強したことは、脳みそに深く刻まれてくれます。
 ま、ミルタザピンは今でも知識に自信ない位、わけわからない薬だけど。

 ちなみに、99回受験者内で物議をかもした『フィンガー チップ ユニット』問題ですが、薬局実習先が皮膚科だったので、私は余裕でした。ありがたい。



ということで、思ったことをつらつら書きなぐってみたら、結構な量になりました。
もしここに流れ着いた受験生たちがいて、参考にしてくれたらこれ幸い。
| 戯言 | 22:27 | comments(9) | - |
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| - | 22:27 | - | - |
えと、CBTひかえてる4年生がたどり着きました笑
| くまま | 2015/01/06 10:08 AM |
頑張りすぎない程度に、頑張ってください。
今のつめこみが、5年次の実習と、
二年後の卒試&国試のブレイクタイムUPへと繋がりますので(笑)。
| CAKYPA | 2015/01/12 5:32 PM |
はじめまして。
現在6回生の私立底辺大学の者です。
就活を終えて気がつくと夏を迎え、不安が押し寄せてきています。
4月の模試では散々たる結果でしたので、勉強法を調べていたらたどり着きました。
うちの大学はCBTの点数は非公開だったのでわかりませんが、きっと後者です。
基礎系と薬理などの苦手科目の予備校の夏期講習に数日通う予定ですが、
とりあえず基礎系の青本の章末問題をひたすらやっております。
過去問もやらなければならないので、アップアップです…
具体的に勉強法のアドバイス頂ければ嬉しいです(´;ω;`)
| C | 2015/08/03 2:54 AM |
はじめまして
お返事遅くなってすみません。

何から手を付けていいのかわからず、焦る時期ですよね。
この時期なら、過去問を解きまくる→自分の知識の穴を知る→そこを埋める という勉強が可能です。
だから、苦手な基礎系の青本章末をやるのは間違っていないです。そこで間違えた部分の知識が足りないことを自覚すれば、次やるべきことが見えてくると思います。
問題が難しいと思ったなら、CBTレベルから開始しても、まだ大丈夫ですよ。

 あと模試の結果で、間違えた分野が一覧で出ていますよね?
 それを目安にして、勉強する場所を決めてください。
 そこが知識の足りない部分なので。

 それと、基礎は心がえぐられるので(笑)、ぜひ薬理を挟んでくださいね。
薬理はやって損がない、その上、努力を裏切らない科目ですから。

予備校は信頼して、ぜひ活用してください。
予備校の先生が出ると言った部分は確かに出るので、帰宅後やその週末に、もう一度講座で出された問題を解きなおせば、かなりの力になります。
忘れた部分、解らなくなった部分は、講義プリントを見直せば思い出せる、といううちが、復習が効果的な時間帯です。
講義の受けっぱなしが一番もったいない。
 私は体力がないので、予備校の講義の後はちょっとしか復習できなかったけれど、そのちょっとの復習が後々の力になりました。

 アップアップしているなら、過去問は夏期講習後に開始しても間に合うと思います。
 最終的に、国師前に過去問集を3巡4巡していたらいい。
 自分が一日で解ける量から逆算すれば、だいたいいつ開始すればいいのか判断できますよ。

 頑張ってください
| CAKYPA | 2015/08/17 2:01 AM |
初めまして、底辺大学6年生です。
CBTは正確に点数を教えてもらえなかったんですがアバウトに7割〜8割ぐらい取れてたみたいです。

得意科目は薬理です。

基礎系の中で特に苦手な物理を5年生から勉強しているんですが点が取れず日々焦るばかりで、焦るほど全体的に模試の結果見ても成績は伸びません。
もう時期も時期なので過去問と模試の解きなおしに色々やっても不安になる一方です。
| りらっくま | 2015/12/02 4:47 AM |
りらっくまさん はじめまして
返信が二カ月遅れになってしまい、一番必要な時に返信ができなくて申し訳ありません。

得意科目が薬理、かつ苦手な物理を5年からやっているなら、物理を少しずつでも続けることが強みになると思います。
苦手科目を捨ててしまうことが、足きりという意味で一番怖いので。

成績は直前になって、やっと伸びます。
しかも、きちんと、やった部分「だけ」伸びるw
だから、今頃模試にも成果が出ている頃合いかなと思いながら返信しています。

12月段階で成果が出ないのは皆そうだと思います。
卒試を合格したならば、「絶対大丈夫ということはない」「でも、自分がやった成果は合格ラインの上にあるはず」と信じて、最後まであきらめない&手を抜かないことが、最大の合格の足掛かりと私は信じています。
頑張ってください
| CAKYPA | 2016/01/31 3:48 PM |
こんにちわ
はじめまして、さなぽこです。岡山の某大学薬学五年の者です。
二期・三期と病院・薬局の実習が始まり、今から戦線恐々としています。
実習期間中も帰宅後に勉強しないと間に合わないような気がして気が気でないのが現状です。
基礎系の科目をしっかり身に着けるため、青ペン書きなぐり勉強法を行っていますが、間に合うのかかなり不安です…。
なにか、助言いただけると嬉しいです。
| さなぽこ | 2016/04/11 11:23 AM |
>さなぽこさん
はじめまして 進級おめでとうございます。

 実習期間は実習の勉強に全力を尽くせば十分と思います。
少なくとも、それだけで国家試験の『実務』と『病態』、『薬理』(特に新薬の範囲)、『薬剤』の剤形の部分を対策していることになりますから、焦ることはないかと。
むしろ、現場で吸収した知識は忘れにくいので、実習時間をベストコンディションで過ごすため、アフター6にゆっくりするのも戦略だと思いますよ。

今から基礎系について不安に思って手を付けていたなら、間に合わないことにはならないと思います。
範囲が広いし、永遠に覚えらない&忘れてしまう恐怖が強い科目ですけど、やった分だけ点数になってくれます。

今は卒業研究期間ですか? 
国試も大切ですが、『今しかできない勉強』も、頑張ってください!
| CAKYPA | 2016/04/17 3:02 PM |
お久ぶりです。さなぽこです。
もうすぐ実習が始まります。
勉強法を考える間もなく、この前期は、自習室にこもって勉強していた気がします。
その前に、ちょっと再履修の科目があるので、試験がありますが、二回目ということを踏まえて、きちんとミスなくできるように勉強しているところです。
何分にも、やることが遅く理解が悪い人間ですので、何回もいろんな問題を解き、その都度、どういう解法かをきちんと頭に浮かぶように勉強していきたいです。
国家試験の勉強は、この期間は、できないので、実習の合間に土日などを使って、頑張っていきたいと思います。
| さなぽこ | 2016/07/25 5:16 PM |









 
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